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「仕事を休め」は悪魔のささやき?

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「仕事を休め」は悪魔のささやき?

 

最近の私は炎上しているプロジェクトや業務のフォローを単発的に依頼されている。そんな感じで仕事をしています。

そんな時、新人の時から知っている若手A君の担当しているプロジェクトが厳しく、お客さんからクレームが入っているという事でそのフォローをする事となりました。

まずはプロジェクトの内容を聞くつもりが、A君の愚痴を聞く時間となってしまいました。

サラリーマンとしてはすでに「あがりの私」と、「先のあるA君」とでは仕事に対する取組み方が違うのだなとあらためて認識をしました。

原因はA君の下に数名いるパートナさんの出来が悪いのが直接的な原因ではあるのですが、A君もそこの領域の業務に入って1か月程度しか経っていないのにかかわらず、まわりからのフォローがまったくない事で相当なストレスを抱えているようでした。

 

もうそこはフォロワーとしての立場ですので、私からA君には、

「つらいなら休んだ方が良いよ」

「奥さんも働いているなら、ミニマムな生活していれば休んでも十分生活はできるでしょ。」

「休んだ所で、この先、(昇進の話ですが)そんなに大差つかないし、今、辞めるという選択肢を考えていないのであれば、まだまだ20数年働くうちのほんの短期間、ちょっと休憩した所でたいした事ないよ。」

そんな話をしました。

 

実際、私の会社では体調崩し休んでも、それ以降普通に頑張れば昇進等には大きな影響はでないのです。

 

A君もそんな私の話に理解はしてくれたものの、同期が何人もいる同じ部のなかで、自分が遅れをとってしまうという焦りがあるようです。

 

しかも会社でストレングスファインダーという自己診断を行ったのですが、その結果、彼は「最上志向」「競争性」が強くでていたそうです。そんな事もあり自分は頑張らないといけない、と変な暗示にかかっているとしか私には思えないのでした。

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※ストレングスファインダー®とは

米国ギャラップ社の開発したオンライン「才能診断」ツールです。Webサイト上で177個の質問に答えることで、自分の才能(=強みの元)が導き出されます。ストレングスファインダー®における「才能」は次のように定義されます。

『無意識に繰り返し現れる思考、感情、行動のパターン』
すなわち、自分の思考、感情、行動の「特徴」そのものが「才能=強みの元」だと言うのです。

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私のアドバイスは彼からすると「休め」、「息を抜け」という悪魔のささやきにしか聞こえないのかもしれません。

 

ストレングスファインダーは自分の強みを認識し、より前向きに仕事に生かしていこうという動機付けをするに良いツールなのかもしれませんが、今回のA君のような解釈をされてしまうと頑張りすぎて体調崩しかねない危険な診断とも思えてしまうのです。

※ちなみに私が出向中に所属する組織全体で診断をしたそうです。なので私はやっておりません。

彼の事はちょっと心配ではありますが、そのように仕事を頑張る若手がたくさんいるからこそ、会社の業績もコロナ禍の中まずまずですし、株価も上昇しているのでしょう。

私は従業員であり、株主(持ち株会に入っているので実質的な株主ではありませんが)でもあります。株価の上昇という点に関しては、会社の業績に貢献するためにもA君には頑張ってほしいと思っているブラックな自分がいる事も事実なのです。

 

 

-ダメリーマン

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