日本電信電話(NTT(9432))は従業員33万人の巨大企業です。
従業員で比較すると、この上にはトヨタ自動車(7203)37万人、日立製作所(6501)36万人くらいしかありません。
そんな巨大企業のNTTですが配当を得るための銘柄としては、半永久的に保持しておきたいと考えています。
①継続的な株主還元策の実施
株主還元に関する基本方針は
以下の通りホームページに案内があります。
- 株主還元の充実は、当社にとって最も重要な経営課題の一つです。継続的な増配の実施を基本的な考え方とし、自己株式取得についても機動的に実施することで資本効率の向上を図っていきます。
- 長期保有の株主の皆さまの資産形成にあたっても、魅力のある株式として引き続き選んでいただけるよう、今後も企業価値を高めるとともに株主還元の充実を図ってまいります。
継続的な増配
2003年から現在までの配当の推移です。この期間で平均すると平均で年13%の増配を実施していることになります。
(上場後1985年~2002年までは12.5円継続でした)
継続的な自己株取得
自社株買いも継続的に実施しています。
株主還元策については今後も継続的に実施されると期待できると考えます。
②国内の圧倒的シェア
携帯電話の契約数、固定系ブロードバンド契約者数での圧倒的なシェア
- 携帯電話契約数
契約数(2020年6月時点)
一般社団法人電気通信事業者協会より引用 |
|
NTT(ドコモ) | 8,524万 |
au | 6,167万 |
ソフトバンク | 4,873万 |
- FTTHの契約数における事業者別シェア(設備設置事業者別〔卸電気通信役務※2の提供に係るものを含む。〕
シェア | |
NTT東日本・西日本 | 63.4% |
KDDIグループ | 11.2% |
オプテージ | 4.4% |
それだけ圧倒的なシェア(アカウント)を保持しているということは他のビジネスを展開するのにも非常に有利です。
③売上(営業利益)が上昇傾向
毎年20%以上の売上UPを期待するような新興企業ではなく、かなり成熟した企業であることは明らかです。
それでも売上、営業利益が継続的に上昇していることは評価できます。(たとえわずかでも)
- NTT(9432) 売上・営業利益推移(マネックス証券より引用)
ちなみに以下は冒頭従業員数で比較した、トヨタ、日立の同様の推移です。NTTと比較すると凸凹感はありますね。
- トヨタ自動車(7203) (マネックス証券より引用)
- 日立製作所(6501) (マネックス証券より引用)
④利益率の高さ、各種指標の高さ
NTTの各種指標値ですが、全般的に優秀な数値です。(数値はマネックス証券より引用)
- 営業利益率:14.5%
まずまず高い利益率です。ただし競合のKDDI:19.5%、ソフトバンク:17%には劣っており今後の課題でしょうか。 - PER:11.2倍、PBR:1.56倍
日経平均のPER:16.2倍、PBR:1.66倍を下回り教科書的には割安な水準にあります。 - ROE(自己資本利益率):14.9%
8~10%優良企業の目安とされていますのでこちらも良い値です。 - フリーキャッシュフロー
一定額のフリーキャッシュフローはありますので、配当金という点では安心感のある状態にあります。
半永久的に持っていたい理由
過去の傾向から
- 業績は少しずつながらも上がっている(増収、増益)
- 継続的な株主還元を実施している(増配)
直近の業績もまずまずですので、株価の急激な上昇は期待できないかもしれませんが、長期的な株価上昇と配当をきっちりいただくことは計算できるのではないかと思います。
買えば長期的に保持していても大きな問題がない企業ではないでしょうか。
8月31日時点の配当利回りは3.15%です。3.5%くらいになる株価3,400円辺りをめどで買えるとうれしいかもしれません。
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