正月に以下の2冊を読みました。
特に読みたいものはなく、XXX大賞となった本がどんなものかという思いもあり2冊を選びました。
同志少女よ、敵を撃て(逢坂 冬馬)
2022年本屋大賞受賞・第11回アガサ・クリスティー賞大賞受賞作
推薦者のコメントが以下にあるように、まったくその通りの本でした。
アクションの緊度、迫力、構成のうまさは只事ではない。
とても新人の作品とは思えない完成度に感服。
--北上次郎(書評家)
これは武勇伝ではない。
狙撃兵となった少女が何かを喪い、
何かを得る物語である。
---桐野夏生(作家)
復讐心に始まった物語は、隊員同士のシスターフッドも
描きつつ壮大な展開を見せる。胸アツ。
---鴻巣友季子(翻訳家)
多くの人に読んで欲しい! ではなく、
多くの人が目撃することになる
間違いなしの傑作!
---小島秀夫(ゲームクリエイター)
文句なしの5点満点、
アガサ・クリスティー賞の名にふさわしい傑作。
---法月綸太郎(作家)
第二次世界大戦のドイツとソ連に関わる戦争で、ソ連の女性狙撃手の話を書いたものです。
女性狙撃手であるセラフィマを中心として、登場人物それぞれ戦争によって失うもの、そこから得られるもの(もちろん失うものがはるかに大きいのですが)を重い話ではありますが、どんどん惹きつけられる内容でした。
戦場での臨場感(軍VS軍、兵士VS兵士、戦場に居住している一般人)もかなりのものです。
ウクライナロシア問題が継続しているからこそ、この本を読むことで現実に起きているであろう一部の事でも理解できるのではないかと思います。
お薦め度:★★★★★
爆弾(呉 勝浩)
『このミステリーがすごい! 2023年版』(宝島社)・『ミステリが読みたい! 2023年版』(ハヤカワミステリマガジン2023年1月号)国内篇で2冠
こちらはスズキタゴサクというおじさんが器物破損で逮捕されたところからはじまります。
取調室では都内で連続爆破が起きることを予言し、刑事との掛け合いの中で
次の爆破場所は?
共犯がいるのか、いないのか?
事件の真相は?
が明かされていく話となります。
おもしろいです、おもしろいですが、あとに何か残るか?というと微妙ですね。
ちょっとした時間つぶしに読む娯楽本としては良いのではないかと思います。
お薦め度:★★★☆☆
よろしければポチっとお願いします。
↓↓↓↓↓