私はアメリカの高配当ETF「SPYD」、「HDV」、「PFF」、「VYM」の定時買付をしています。
日本も高配当ETFは数本上場されているのですが、あまり買う気がおきません。
その理由を書いていきたいと思います。
比較対象
比較対象は以下です。
- 日本高配当ETF
1577:NEXT FUNDS 野村日本株高配当70連動型上場投信(NF・日本株高配当70 ETF)
1489:NEXT FUNDS 日経平均高配当株50指数連動型上場投信(NF・日経高配当50 ETF) - アメリカ
SPYD:SPDR ポートフォリオS&P 500 高配当株式ETF
HDV:iシェアーズ 米国高配当株ETFバンガード 米国高配当株式 ETF
VYM:バンガード 米国高配当株式 ETF
配当利回り
銘柄 | 日経
高配当50 |
日本株
高配当70 |
HDV | SPYD | VYM |
分配金利回り | 4.36% | 3.60% | 3.09% | 3.67% | 2.95% |
現時点では日本の方が配当利回りは高いです。
手数料
売買時の手数料は取扱う証券会社によってことなるので、ここでは信託報酬を比較します。
銘柄 | 日経
高配当50 |
日本株
高配当70 |
HDV | SPYD | VYM |
信託報酬 | 0.28% | 0.32% | 0.08% | 0.07% | 0.06% |
アメリカの方が断然安いです。これが5年、10年と長い目でみると日本の割高感は大きな差になります。
構成しているセクターの比較
それぞれのセクター(業種)比率は以下の通りです。(日本とアメリカで統一するのが難しいので別々に表示しています。)
黄色は比率の高い上位3セクタです。
- 日本
・アメリカ
- 日本の2銘柄の構成比率を見るとほぼ似通った構成比率となっています。
- 日本は景気に左右される(景気敏感)セクターの比率が高いです。金融、商社、建設、素材、化学、電機・精密、不動産などが景気敏感セクターといわれており、50%~60%となります。アメリカはそこまで高くなく30%~40%程度となっています。
- アメリカの3銘柄ではセクターに差があるので、銘柄を組み合わせる事でリスク分散が可能になります。
過去分配金履歴
- さすがにコロナショック時には分配金も少なくなってしまいました。その状況でもVYMは増配を継続しています。
- ここにはあらわされていませんが1577:NEXT FUNDS 野村日本株高配当70連動型上場投信(NF・日本株高配当70 ETF)の2020年7月の分配金はZEROでした。過去5年で決算期の分配金がゼロだったのは日本株高配当70 だけです。
- また日本株は業績が悪くなると減配(配当なし)する傾向が高く、アメリカに比べる減配リスクが高いと言えます。
アメリカに劣るわけではありませんが
現在の利回りなどはアメリカよりも良かったりしますが、
- 手数料の高さ
- 構成されているセクターの偏り
- 日本企業の配当に対する向き合い(減配リスク)
を考えると、日本の高配当ETFを積極的に買いたいとは思いません。
ただ、今後、手数料を見直ししたり、企業の株主還元強化など、期待できると思うようになれば投資先として考えても良いとは思います。
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