野村證券からのメールで定期的に商品案内がくるのですが、その中でESGをテーマとした投信の案内がきました。
商品の概要
「ESG・SDGsに関連するファンドへの投資を通じて、次世代のために持続可能な環境や社会の実現に貢献できるよう、当社取扱いの投資信託の中からSDGsの目標に貢献する投資方針の投資信託を厳選いたしました。」
との事。
世の中の情勢をみて、販売につなげる商品企画・設計力はさすが大手証券です。
■商品ラインアップ
①環境関連
・野村環境リーダーズ戦略ファンド
・野村ブラックロック循環経済関連株投信(愛称:ザ・サーキュラー)
・ピクテ・エコディスカバリー・アロケーション・ファンド
②医療関連
・野村ACI先進医療インパクト投資
③水関連
・野村アクア投資
・ワールド・ウォーター・ファンド
④ESG全般
・ベイリー・ギフォード インパクト投資ファンド 愛称:ポジティブ・チェンジ
・世界インパクト投資ファンド 愛称:Better World
手数料
すべての商品で手数料(販売手数料、信託報酬(年間管理料)、信託財産留保額)が超高めに設定されています。
・販売手数料:MAXで3.3% (買付代金1億円未満の場合)
・信託報酬(年間の管理費用):1.5%~1.9%
・信託財産留保額(解約時にとられる手数料):発生する場合もあり。
以前も手数料がバカ高い投信を記事にしたのですが、今回も基本的な手数料の設定は同じです。最低でも初年度は5%の手数料が差し引かれた状態からのスタートとなります。
私の投信の購入可否を決める条件において一番の優先事項は手数料です。そうするとインデックスファンド系一択となります。
ですので購入の対象にはなりません。
野村證券で投信を買いたいと思わない理由
投信の商品を検索する検索機能がいまいちです。しかも、一覧にも手数料が表示されないのです。
・いまいちな検索画面
・手数料が表示されない一覧
SBI証券は以下のようにデフォルトで手数料表示されます。
所感
野村證券専用販売商品だけで5,000億以上は販売している想定です。
これだけ高い手数料でも買う投資家がいるから設定するんでしょうね。これは野村證券の設計力だけでなく、営業力のすごさというところでしょうか。
株の手数料ではもうからない、今は資産管理営業だ。と大手証券は以前から営業戦略のかじを切っていますが、投信をたくさん販売して信託報酬(年間管理料=投資家の目に直接入ってこない。)で儲けましょう。という事なのですね。
商品を選択するのは個人の自由ですが、十分に内容を理解し納得したうえで購入を考えるべきです。
手数料のみで判断する必要はありませんが、十分に内容を理解し納得したうえで購入を考えるべきです。