周りにはワンルームマンションあるいはマンション一棟投資などをしている人もいますが、私は土地や不動産を購入しての資産運用をしたいとは思いません。
それは、今まで土地(不動産)に関して色々な事に巻き込まれ、いい目にあう事なくバタバタしてきたという経験があります。
よくあるマンション投資とは少し違いますが、そのあたり自分が経験してきた事を書きたいと思います。
(社会人になってから今までの25年間くらい、何かしらで土地・不動産に関して喉に魚の小骨が刺さった状態できているのです。)
◆祖父の相続で(気)苦労(24歳~)
今から30年ほど前にさかのぼります。
当時、祖父はアパート経営をしていました。しかも5棟くらいのアパート経営です。
祖父のおかげで父親を小学生の時に亡くしていた私(母親)にとって普通の生活ができ、大学まで行く事ができたのは祖父のおかげでした。
ちなみにこのアパートは今から40年~50年前に始めたものなので、木造/一部屋6畳+3畳/風呂なし/トイレ共同というものです。それでも私が子供の頃にはほぼ満室だった記憶があります。
祖父には娘が3人いまして、一番上の姉が私の母親、のちに出てくる叔母は一番下の妹です。
バブル崩壊後1991年に祖父が亡くなります。
(バブルのせいではありません、年齢的なものです。)
祖父の相続は母親含めた3姉妹になります。が、母は旦那(私の父)を早くに亡くしており相続税を払う経済力はありません。
そこで相続は一部放棄し、代わりに一番下の妹(叔母)がこのあたりを色々と対応してくれていました。
叔母は金策にかなり苦労しながら20年以上の分割支払いでなんとか対応をしてくれました。(話を聞いた限り億近い相続税だったそうです。)
また相続税とは別の問題も出てきます。アパート5棟のうち4棟の土地は借地でした。。。
今はどうかわかりませんが、昔からの借地の地代ってすごく安いんですよね。でも祖父が亡くなり、地主からは土地を買い取る申し入れが何度も来るようになってきました。
さらに私たちにプレッシャーをかけるためなのか、ちょっと怪しげなヤ〇ザっぽい(仲介業者)方々が家の周りをうろつき始めました。
そしてこの時の買取り価格が4億と言われていました。(バブルが弾けた直後ですが土地はまだまだ高い時代でした。)
当時、職についていたのは私(入社3年目)と叔母のみで、とてもじゃないが支払いできないという事で弁護士さんを通じて買取りは拒否してきました。(叔母には相続税の支払いもあるので。。)
そのうち、アパートも老朽化してきてほとんど入居者もいない状態になってきました。
そのような、なんとも不安な状態が10年以上続きました。(仲介業者は半年くらいでいなくなりましたが)
「土地って怖い。」
「アパート(マンション)なんて定期的にメンテナンスしていかないと老朽化するのはあっという間。家賃だって下がるし修繕を計画にやっていかないとどんどん価値がなくなるな。」
というのがこの当時の感想です。
◆借地を購入する事に!(40歳~)
それから約15年後、地主さんんもお亡くなりになり、相続人が多数いるらしく弁護士さんを通して土地買取りの要請が久しぶりにきました。
この時の買取り価格が0.5億弱です。(80%近い下落です。バブル崩壊のすさまじさを実感です。)
ここは叔母とも話をして買取りする事にしました。(私と叔母でほぼ折半)
そうは言っても急なタイミングで、購入資金も予定していなく銀行にローンを掛け合うなど時間のない中あたふたした覚えがあります。
なんとか買取りは終了し、今も細々とローン返済を行っている状況です。私が買い取りした土地には2棟アパートがあり一つは改築して自分の住まいにし、もう一つは母親が住んでいて2階が空室のアパート(もちろんボロ)というものです。本来は1棟分の土地で良いものの2棟分に相当する土地を購入する事になりました。
購入した後は固定資産税の支払いが始まります。固定資産税って高いな~、これから一生払うのかというのを認識する事になりました。
「土地なんて金融商品と違い買い手がつかないとなかなか売れないし、これから地価はどんどん下がるかもしれないし持っていても何もうれしくないな。しかも私道の奥にあるこんな土地買い手いないんじゃね?」
というのがこの当時の感想です。
次へ続く。。。