今回のお薦め本は、
私の財産告白
著:本多静六
現代風なテイストはないのでちょっと読みにくかもしれませんが投資に関する心構えなどは示唆に富む内容です。
本多静六が明治時代からの話ですが今の資産運用にも通じる所があります。
「毎月の決まった収入のうちの4分の1と臨時収入の全部を貯金する」というものです。
そしてそれで株式や不動産の底値を買って増や事を継続した事で巨万の富を築いた。
それだけでなく若いうちには仕事にきちんと打ち込み、また仕事を辞める時には全財産を寄付する事もしていて
嫌味にならない話っぷりになっている所が良い所です。
・「月給4分の1天引き貯金」を元手に投資して巨万の富を築いた。
・金儲けは理屈でなくて実際である。計画でなくて努力である。予算でなくて結果である。
・投資に関しては、好景気時代には勤倹貯蓄を、不景気時代には思い切った投資を実行。
昔は預金の金利が高利であった時代でもあり堅実に資産運用をするとものすごく資産が増加したという時代ではありますが、月給の1/4を天引きに回し堅実な生活を続ける。
と今にも通用する投資の考えを述べられています。
これも日々の生活を営みながら財を築くまでの心構えをうたっている類の書物です。
文庫本でそれほどページ数も多くないので、日本でも長期投資の実践が正しかったという歴史的な書物として読むのも良いかと思います。