冒頭に「年金版ファクトフルネス」と思っていただければ、との記載がありますがまさにその通りだと思います。
以前のファクトフルネスのご紹介はこちらです。
知らないと損する年金の真実
著:大江英樹
本の案内から。
本書に興味をお持ちいただいた方の中には、年金に対して以下のようなイメージをお持ちの方が少なくないのではないでしょうか?
●年金財政は赤字
●若い世代は払うだけ損
●政府は年金を無駄遣いしている
●未納者が多いからそのうち破綻する
これ、すべて間違っています。
本書はこうした日本の公的年金に対する誤解を解き、よくわからないまま「老後のため」と投資などに手を出して痛い目に遭うことを未然に防ぐための一冊です。
年金の本質について
- 貯蓄でなく保険
- 自助でも公助でもなく共助
- 年金は将来のモノやサービスに対する請求権
まずこの3点を読み理解することだけでもこの本を読む価値があると思います。私たちが誤解していることがここに詰まっています。
将来のお金に対する不安は常にあります。(私もあります。)
年金はあてにならないから、とにかく若いうちから資産運用しなければという危機意識を持っている方は、まずこの本を読んだうえで、将来に向けて資産運用をどうしていくべきか?考えてもよいのではないでしょうか。
社会人になった人は是非とも読んでもらえると良いかと思いました。
お薦め度は★★★★★です。