50年前に書かれた小説ですが、コロナのこの時代を予言したような小説です。
復活の日
著:小松 左京
元々はテロ(?)を目的としたウイルスが移動中に拡散してしまい、増殖率・致死率が非常に高く、南極を除く全世界の人類が滅亡してしまう。それによって、アメリカ、ソ連(ロシア)の核ボタンが有効となる事態が生じる可能性が高くなった事を南極に生き残った探検隊が検知し、それを止めようとホワイトハウスへ行くが。。。
という内容です。
このコロナ禍で読んでみると、この小説に書かれているウィルスと同様な増殖率の強さ、強毒性をコロナウィルスが持っていたら今どうなってしまうのだろう。という恐怖をまじまじと感じてしまいます。
1964年に発表されたという事は50年以上前の小説ですが、今読んでも昔風な印象もなく、ウィルスのやっかいさは、まさにその通りであり本当に良く書かれた小説だと思いました。SF小説となっていますが、先見性には感嘆するばかりです。
お薦め度は★★★★☆です。
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