株などは、「その企業の業績が悪化した場合」、「不祥事が発生した場合」、「最悪は倒産した場合」など株価下落のリスクがありますが、リスクはそれだけではありません。
今まで行っていた投資活動ができなくなるリスクもあります。
私が直面したものはありませんが、以下のようなリスクが顕在化したケースがありました。
取扱い商品の停止
取引所CFD(くりっく株365)
CFD商品である、くりっく株365(リセットなし商品)の上場廃止が2020年10月にありました。(日経225、DAX、FTSE100、ダウの証拠金取引)
同時にリセットあり商品が上場することになるのですが、変更前の建玉(買い、売り)を持っていた場合は、上場廃止日に一旦清算されてしまいました。短期売買向きの商品ではありますが、取引の継続性が途切れてしまうことになってしまいました。
FXでの通貨取扱い中止
国の情勢で為替の調達が困難になると取り扱いが中止される通貨が出てきます。過去に香港ドル/円、ノルウェークローネ/円、シンガポールドル/円など取り扱い中止になったものがあります。現在は、FX会社によって取り扱いしている通貨もあります。
投資信託、ETFでの取引停止
直近の身近な出来事といえばロシアウクライナ問題でロシア関連のファンドの運用継続が困難になったしまったことでしょうか。注文を受け付けてもらえなくなったり、早期で償還されてしまう可能性があります。
システム要因によるもの
システムの脆弱性
仮想通貨を扱っている会社では、システムの脆弱性をつかれて口座から資金を流出させててしまった事などがありますね。まだまだ、途上段階なので今後もいろいろ出てくるかもしれません。
システムのメンテナンスを狙われる
これも仮想通貨ですが、取扱い会社のシステムメンテナンス中に仮想通貨が暴落して損切もできず、メンテナンスが終わったとたんに強制ロスカットとなるケースがあります。
最近はあまり聞きませんが、同様に為替レートが大きく動いたタイミングでFX会社で注文が通らずシステムが復旧した時にはロスカットになってしまったという事も過去にあります。(これはシステムトラブル要因になりますが)
その他
提供している取引ツールが利用できなくなる
私も利用しているFXの取引きツールのトラリピに関するものです。
トラリピを開発したマネースクエアHDが、トラリピに似た取引ツールと提供している外為オンラインに対してサービス提供を停止するように東京地裁へ訴訟を起こしたものです。(特許侵害だということで)一旦、外為オンラインが勝訴したのですが、その後、マネースクエアHDは控訴を起こしています。
そんなこともあり、外為オンラインで提供していた「サイクル注文」と「iサイクル注文」はサービス終了し、あたらしく「サイクル2取引」と「iサイクル2取引」を提供しています。
※「トラリピ」「サイクル注文」と「iサイクル注文」はFXのリピート系発注機能と呼ばれるものです。
外為オンラインの「サイクル注文」と「iサイクル注文」を利用していた場合はサービス停止されてしまうこととなったので、ポジションを一旦清算しないといけないというケースが発生したと記憶しています。
未然防止は難しい
100%未然に防止することは難しいと思いますが、最新の投資ばかりを追うのではなく、既存のこなれた投資をするということが有効な回避策だと思います。
そうなった場合(リスクが顕在化してしまった場合)は、すぐに撤退あるいは次への切替えをするしかないかなと思います。
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