ウォーレン・バフェットが日本株への投資を開始した商社株4社についてちょっと比較をしてみました。
対象は伊藤忠商事(8001) 、三井物産(8031)、三菱商事(8058)、住友商事(8053)の4社です。
配当利回りが3%~5%程度あり自分としては検討しても良い株ではないかと考えています。
情報はマネックス証券の銘柄スカウターやチャートから引用しました。
①配当利回り
三菱商事(8058)>住友商事(8053)>三井物産(8031)>伊藤忠商事(8001)
三菱商事の5%はなかなか魅力的です。
②当期利益
伊藤忠商事(8001) >三井物産(8031) >三菱商事(8058) >>住友商事(8053)
住友商事は残念ながら赤字。伊藤忠商事の踏ん張りが秀でています。
③株価チャートの比較
・1年週足
ここ1年のパフォーマンスは、伊藤忠商事(8001)>三菱商事(8058)>三井物産(8031)>住友商事(8053)
※ちなみに年初来安値(コロナショック時)から現在の株価がどの程度戻した(上がった)率は伊藤忠商事、三菱商事が40%UPのパフォーマンス。
・5年週足
伊藤忠商事(8001)が+70%、三菱商事(8058)、三井物産(8031)は+20%弱、住友商事(8053)は-3%。
株価のパフォーマンスは伊藤忠商事(8001)が強いですね。
④株主還元(配当、自社株買い)の方針(各社のホームページより抜粋)
私としては株主還元に対する考えは重要視したいと思っています。
- 伊藤忠商事(8001)
中長期的な株主還元方針(2018年10月1日公表)は、下記の通りです。
1. 配当性向の段階的な引き上げ
将来的に配当性向を30%目途とすべく、段階的な引き上げを実施します。
2. 自己株式取得の更なる積極活用
1億株程度を目途として、キャッシュフローの状況等に鑑み継続的に実施します。 - 三井物産(8031)
マネジメント・アロケーションにより、新型コロナウイルス危機後の環境変化も踏まえた中長期の成長機会の追求と、資本効率向上を意識した資金配分を実行し、前中期経営計画比、総還元性向の引き上げを図ります。
これらの方針に基づき、新中期経営計画期間は、一株当たり年間配当額80円を下限として設定します。
また、一株あたりの基礎営業キャッシュ・フローを引き上げる事で 配当の安定的向上を目指します。
自社株買いについては、事業環境、資本効率、株価水準等を勘案し、機動的に実施していきます。 - 住友商事(8053)
当社は、株主の皆様に対して長期にわたり安定した配当を行うことを基本方針としつつ、中長期的な利益成長による配当額の増加を目指して取り組んでおります。 2018年4月からスタートした3年間の「中期経営計画2020」においては、連結配当性向30%程度を目安に、基礎収益やキャッシュ・フローの状況等を勘案の上、配当額を決定することとしております。 - 三菱商事(8058)
『中期経営戦略2018』において、株主還元は配当を基本とし、減配せずに利益成長に合わせて増配していく「累進配当」を方針として掲げました。2019年度より開始された『中期経営戦略2021』においても、「累進配当」の方針を継続致します。
最終的には事業環境に影響はされるでしょうが、株主還元に対してポジティブなイメージは三菱商事(8058)の「累進配当」と明確にうたっている点。ただ伊藤忠商事(8001)も直近では5期連続で増配を実施しているので実績としては「累進配当」と言っても良いかもしれません。
今時点では株価のパフォーマンスも良好な伊藤忠商事(8001)で4%程度の配当利回りが期待できる水準にまで株価が下がってくればちょっとしてみても良いのではないかとは考えています。