インテル(INTC)の株価が冴えませんね。
2020年度2Qの決算も今ひとつ。
純利益が前年同期比 29%減の42 億 7600 万ドル(約 4480 億円)だった。前年割れは 4 四半期ぶり。クラウド企業向けを除き、企業や行政が使うサーバー用半導体の需要が落ち込んだ。
パソコン用 CPU の売上高は 1%増の 98 億ドルだった。在宅勤務のトレンドが続きノートパソコン向けは 16%増えたが、企業で使うことが多いデスクトップ向けは 16%減った。安価なパソコンを買い足すケースが多く、1 台あたりの単価は落ちている。新型コロナウイルスに伴う経済停滞の影響を免れなくなってきた。
そして何より痛いのは回路線幅 7 ナノ(ナノは 10 億分の 1)メートルの製品の投入時期が 22-23 年に遅れる見通しという事。
半導体系企業と比較しても株価はインテルだけだ置いてきぼりというかインテルだけ下落しています。
◆2017年からのチャート比較
AMD(アドバンスト マイクロ デバイシズ)、NVDA(エヌビディア)、TSM(台湾セミコンダクター ADR)と比較してみます。
AMD(約7.5倍)、NVDA(約5.5倍)と大幅な上昇から大きな差がつきここ3年ほぼ変わらずの状況。
株価は先を見通すという、そのもののうごきなのでしょうか。
◆PER、PBRの比較(以下の資料はマネックス証券 銘柄スカウターから引用)
唯一、PER(9倍)、PBR(2.6倍)は他社と比較して割安な状態。逆に言うと他社の将来への成長見込みがインテルにはまったく期待をされていないという事になるのかもしれません。
◆PER5年チャート
過去5年のPERとしては下限に来ている状態。ただ今後の収益も厳しそうなのでさらに低下する可能性はあるでしょう。
◆PBR5年チャート
過去5年で最小値に近い所まではきています。
◆株価チャート5年
43ドル台あたりが抵抗となっていると思われます。
現在の配当利回りは2.8%~2.9%あたりとなっています。株価が43ドル程度まで下落すると配当利回りは3%程度になります。今の状況で見通しが明るいわけでもなく今すぐに買おうとは思いませんが、ちょっと注目はしていきたいと思います。あくまでも自分は配当金目的として購入を考えていますので、そういう点からの考えというのはご理解いただければと思います。
キャピタルゲインを考えるのであれば、AMD、NVDAの買い時を考えるのが得策でしょう。