野村総合研究所からでている金融ITフォーカス10月号に以下の掲載がありました。
「コロナで巣ごもり投資が増えた」は本当か?
簡単にまとめると
- ネット証券口座数はかなり増加しているものの未稼働口座が大半をしめているのではないか?
- 株、投資信託などの取引き(資金流入)は増加しているものの人口比でみると総口座数は人口の10%程度でしかなく投資人口のすそ野拡大は必要。
- 税制優遇(NISA、iDeCo)や投資教育だけでなく発想を転換した裾野拡大策が必要。
との事です。
数字でみると(各所からの口座数推移)
2019年と2021年の比較をした場合、以下のようの口座数の状況となっている。
- ネット証券口座数は426万口座増
対象会社はSBI、楽天、マネックス、松井、auカブコム。口座数なので未稼働口座も含まれる。 - 日証協公表値では310万口座増
保護預かりがある口座(株、投資を保有している口座)。 - ほふりが公表する個人株主数69万口座増
株を保有している口座。
(野村総合研究所「コロナで巣ごもり投資が増えた」は本当か?より引用)
口座数が増えているほど投資の裾野は広がっていない
- ネット証券で426万口座も増えているとはいえ。
新規口座開設数をKPIとしてキャンペーン等で口座増を実現しており稼働している口座が多いわけではない。 - 日銀「資金循環統計」では2020年個人部門は投資信託を3,3兆円買い越ししている。(ネットで流入となったのは2015年以来)
一時的には資金流入がみられるが今後はどうなの??? - 投信協会のアンケートでは投信保有者の割合は2019年22.3%、2020年23.4%でそれほど劇的な増加はない。
という考察もされています。
私も証券口座は言えるだけで9社で口座開設しています。(SBI、マネックス、楽天、松井、野村、大和、日興、みずほ、三菱UFJ)そのほかにも口座開設している証券会社はありますが忘れてしまいました。
そのうち、現在預かりのある証券会社はSBI、マネックス、野村の3社ですからね。未稼働率は66%ということになるでしょう。
こういう投資家が多いと思います。
口座数が増えたことは良いとは思いますが、次はどれだけ投資にむかう人を増やしていくか?是非、国として考えてもらいたいものです。裾野を広げて広く浅く税金をとることで税収もあがる。そんな発想でお願いしたいものです。今あるパイから取るような安易な策(金融所得課税の増税)は違いますよね!?
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