簿記、会計は基本的な知識として必要と思いながら、なかなか勉強する気になれない、という人は多いかと思います。
私もそうですが、手始めに読む本として最適だと思います。
会計の世界史 イタリア、イギリス、アメリカ――500年の物語
著:田中 靖浩
世界史に絡め、会計がどのような変遷をたどってきたのか?
非常に大きなレベルで話が進んでいきますので、素人でもわかりやすく読む事ができます。
世界史はレオナルドダヴィンチから始まり、ビートルズ、マイケルジャクソンで終盤を迎えます。(ビートルズ、マイケルジャクソンの関係が会計の観点でみるとこんなにも興味深いものとは知りませんでした。)
また、大企業として君臨する(廃れてしまった企業もありますが)、ベンツ、コカ・コーラ、GE、ゴールドマンサックス。これらの企業がどのように生まれ、会計のポイントでどのような特徴があるのかわかりやすく解説がされています。
「財務会計」、「管理会計」、「IAS」、「IFRS」、「のれん」、こんなキーワードは知っていても内容までは理解できてないという人も、歴史的な背景からわかりやすく説明がされていてスッと頭に入りました。
面白くて、勉強になる、そんな一冊でした。
お薦め度は★★★★★です。